概要
3 TB HDD × 2 で構築していた RAID1 を 8 TB HDD × 2 に交換した記録。
前提と作業内容
今回は、/dev/sdb1 と /dev/sdc1 の2パーティションで RAID1 (/dev/md0) を構成している前提。
ファイルシステムは XFS を使用。
手順としては、RAID 再構築 → RAID 拡張 → LVM 拡張 → ファイルシステム拡張の4ステップ。
8 TB のドライブの使い方として、 3 TB + 5 TB に分けて2つの RAID1 を作成して LVM でまとめることもできるけど、今回は 8 TB の大きなアレイを作成することにした。
手順
1.ディスク交換
1-1.1本目のディスクを故障状態にして RAID から外す
# mdadm /dev/md0 --fail /dev/sdb1 # mdadm /dev/md0 --remove /dev/sdb1 # shutdown -h now
1-2.物理的に1本目のディスクを交換
1-3.1本目のディスクのパーティション作成
今回は 8TB 全体を使う1のパーティション (/dev/sdb1) を作った。
パーティションのタイプは Linux RAID (29) を指定する。
# fdisk /dev/sdb
1-4.1本目の同期
3 TB 領域を同期する。大体5時間かかった。
# mdadm /dev/md0 --add /dev/sdb1
1-5.2本目のディスクを故障状態にして RAID から外す
# mdadm /dev/md0 --fail /dev/sdc1 # mdadm /dev/md0 --remove /dev/sdc1 # shutdown -h now
1-6.物理的に2本目のディスクを交換
1-7.2本目のディスクのパーティション作成
# fdisk /dev/sdc
1-8.2本目の同期
# mdadm /dev/md0 --add /dev/sdc1
2.RAID 領域の拡張
このままだと前の容量の 3 TB しか使えないので、RAID 領域を拡張する。
残りの 5 TB 分の同期に8時間ほどかかった。
RAID1 なので、 --assume-clean
しても良かったと思うけど、今回は同期しておいた。
# mdadm --grow /dev/md0 -z max
3.LVM の拡張
Physical Volume の拡張
# pvresize /dev/md0
LV に設定する PE 数の確認(Total PE)
# pvdisplay
LV の拡張
# lvextend -l [PE数] [LV path]
4.ファイルシステムの拡張
# xfs_growfs [マウントポイント]