Ultra96v2 で PYNQ の Linux イメージを動かすまでのメモ。
WiFi のアクセスポイントに接続するようにあらかじめ設定を変更しておく。
手順
- PYNQ イメージをダウンロード
- イメージを microSD に書き込み
- WiFi 接続設定
- 起動確認
1.PYNQ イメージをダウンロード
http://avnet.me/ultra96-pynq-image-v2.4_v2 からダウンロードする。
結構時間かかる上に、チェックサムが公開されていないのでデータが壊れていないか確認できない。
2.イメージを microSD に書き込み
SD カードが /dev/sdb
だったとして、
# dd bs=4M if=/path/to/ultra96v2_v2.4.img of=/dev/sdb
とする。RootFS のパーティションが小さいので、SDカードの容量に余裕があれば、パーティションを拡張後、resize2fs
してファイルシステムの容量を拡張しておくとよい。
3.WiFi 接続設定
確認したところ、 Ubuntu 18.04 ベースなので、本来なら、network-manager
をインストールして netplan
を使って WiFi 接続設定するのだけど、インストールされていないので、別の方法で設定する。
まず、SDカードの第2パーティションを /path/to/mountpoint
にマウントする。
/path/to/mountpoint/etc/wpa_supplicant.conf
作成
country=JP ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 network={ ssid="<SSID名>" psk="<パスフレーズ>" }
(パスフレーズを平文で書きたくない人は別途調べるとやり方が出てくる。)
/path/to/mountpoint/etc/network/interfaces.d/wlan0
編集、wlan0
が自動で UP されるよう以下の内容にする
auto wlan0 iface wlan0 inet dhcp wireless_mode managed wireless_essid any wpa-driver wext wpa-conf /etc/wpa_supplicant.conf
4.起動確認
電源と、microSD、micro-USB ケーブルを接続する。
PYNQ サイトには、micro-USB ケーブルで接続すると Ethernet デバイスが認識されて、192.168.3.1
でアクセスできると書いてあるがこれはどうもうまくいかなかった。
その代わり、シリアルデバイスとしては認識されてターミナルソフトからアクセスできる。
$ ip a
して wlan0
が接続できていればOK。
http://<wlan0 の IP アドレス> にブラウザでアクセスすれば Jupyter Notebook の画面が見られるはず。ちなみにパスワードは xilinx
。
また、この IP アドレスに SSH でもアクセスできるはず。ユーザとパスワードはともに xilinx
。
参考サイト
- PYNQ 公式サイト:http://www.pynq.io/board.html
- ドキュメント:https://ultra96-pynq.readthedocs.io/en/latest/getting_started.html#opening-a-usb-serial-terminal