Vim ft-tex-syntax の設定

Vim を使って LaTeX 文章を書く、これがルーティーンという人のためのポスト。

さて、今時の Vim で LaTeX 文書を開くと、高度な syntax 設定によってコマンドや環境の色付けはもちろん、数式($a$とか)や、文字装飾(\textbf{}など)が展開されて、解釈した結果のように見えるようになっています。そして、その行にカーソルがあるときには、入力された通りの文字列が表示されます。

これはこれでスゲー!ってな話ではあるんですが、書くときにはちょっと不便なこともあります。見た目と、実際に入力されている文字が一致していないので、カーソルをその行に持っていくと文字が移動するのはなんかめんどいのです。そもそも論的に、エディタで入力されている文字と表示されている文字が一致していないというのはいかがなものか、と思う人も多いでしょう。

そんな人は、今すぐに Vim のコマンド行に

:h ft-tex-syntax

と入力しましょう。そして、vim-slow の項の、g:vim_fast の部分を読みましょう。

b : ボールド、イタリックを許可
c : texComment を許可
m : texMatcher を許可 (例: {...} と [...])
M : texMath を許可
p : 部 (parts)、章 (chapter)、節 (section) などを許可
r : texRefZone を許可 (nocite, bibliography, label, pageref, eqref)
s : superscript/subscript リージョンを許可
S : texStyle を許可
v : verbatim を許可
V : texNewEnv と texNewCmd を許可

g:vim_fast に値を設定すると、syntax 処理される構文を制限することができます。自分が使っている範囲では、m と r は設定したほうが良い気がします。b や M を設定すると、上に書いたような変化が起こります。

自分の場合は、.vimrc に次のように書いています。

let g:vim_fast="mr"

設定する構文を減らすと、Vim の動きが速くなる効果もあるみたいです。

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